賃貸に出していたマンションのお部屋が空くことになり、そのタイミングでお部屋を一新したいと遊にお声かけいただきました。山の斜面に建つマンションの最上階の物件。住まいの中央に吹き抜けがあり、ハイサイドライトから光が優しく注ぎ込む非常にポテンシャルの高い空間でした。

意匠を刷新して空間をキレイにしたいということと天井高を活かした面白いアイデアを盛り込みたいというのがご夫婦のご要望。最初にご提案させていただいたのがこのロフトのプランでした。

もともと2つの洋室があった空間の上部にロフトを新設し、リビングから登り降りできるよう計画。光を取り込むために設置されたハイサイドライトに六甲山の景色を切り取るピクチャーウィンドウとしての役割をプラスすることで、お部屋の魅力を高めました。ロフトはセカンドリビングとして使っていただくことを想定。実際、冬場はこたつを運び込んで音楽や読書を楽しまれているそうです。

意匠は白と黒を基調とし、木調のフローリングや石割のタイルでアクセント。ロフトに繋がる階段は鉄骨のフレームを作って片持ちに。手すりをアイアンでシンプルにデザインし、モダンな雰囲気に仕上げました。

住まれてからの感想をお聞きすると、ロフトが想像していた以上に快適であることや単純に面積が増えたことでゆとりが生まれたことなどを喜んでいただいています。ロフトの下に新設したバーカウンターも活用されているようで、ご友人を招いてみんなでお酒を楽しまれることもあるそうです。