家族がつながる回遊設計
No.472
事例情報
- 建物
- マンション
- 間取り
- 4LDK→3LDK
- 面積
- 91.1㎡
- 工事
- 全面改装
- 場所
- 兵庫県
- 費用
- 1,897万円
中古マンションをご購入され、ご夫婦とお嬢様のご入居にあたり、当初は既存の4LDKの間取りを活かす方向で計画が進められていました。
しかし検討を重ねる中で、キッチンの配置に制約が生まれることや、LD空間の広がりが十分に感じられないこと、さらに収納量の不足など、
暮らしの質に関わるいくつかの課題が見えてきました。
そこで発想を転換し、和室を取り込んだ3LDKへと間取りを再構成。
住まいの中心となるキッチンは対面型とし、LDK全体に視線が抜けるレイアウトへと整える。
これにより空間の開放感が高まるだけでなく、パントリーの設置も可能となり、収納力の確保と家事動線の改善を同時に実現しています。
ウォークインクローゼットは主寝室専用の収納に留めず、廊下側からもアクセスできる回遊性を持たせた計画に。
家族それぞれの生活動線に自然と溶け込む配置とすることで、日常の使いやすさにも配慮しています。
キッチンには奥様が以前からご希望されていたタカラスタンダードの「レミュー」を採用。
床材にはあえて木目ではなく大理石調を選び、空間に上質な緊張感と洗練された印象を与えています。
キッチンを中心に、施主様が購入を予定されていた家具との調和も意識しながら内装を整えることで、住まい全体のインテリアに統一感をもたせました。
キッチン横には、日々のちょっとした作業や趣味の時間にも寄り添うデスクスペースを計画。
壁面にはお気に入りのアートを飾る余白を残し、暮らしの中に楽しみが生まれる場所としています。
さらに天井には間接照明を取り入れ、時間帯やシーンに応じて空間の表情がやわらかく変化するよう演出しました。
また今回の計画では、既存部分との調和にも配慮しています。特に廊下空間については、既存の建具が新しい内装と違和感なく馴染むかどうかを
お施主様も気にされており、仕上がりまで不安を感じていらっしゃいました。
そこで現地にてシート材やエコカラットの色味を一つひとつ確認しながら選定を行い、既存建具とのバランスを丁寧に整えています。
部分改修の場合は、新しくつくる部分だけでなく「残る部分との関係性」をどう整えるかが重要になります。
そうした視点も大切にしながら計画を進めることで、住まい全体が違和感なく調和した空間へとまとめることができました。
限られた面積の中で、開放感・収納力・生活動線のバランスを丁寧に整えることで、ご家族の暮らしに自然と寄り添う住まいへ。
機能性と美しさを兼ね備えた住空間が完成し、日々の暮らしの中で、空間の心地よさを感じられる住まいへと生まれ変わりました。
































