透かして繋ぐ光の通り道

No.378

事例情報

建物
マンション
間取り
3LDK→1LDK
面積
62㎡
工事
全面改装
場所
大阪市
費用
約1,183万円

波板鉄板、モルタル、無垢フローリング 男の美意識から生まれた無機的空間

一人暮らしの男性が使いやすく、暮らしを愉しめるようにオープンな1LDKにする事。自然光が全く入らないエントランスやサニタリーに光をもたらす事が今回の使命。
リビングと和室を細かく仕切っていた壁や戸を取り払った空間に現れた梁―。インテリアに制限が出ると忌避されるが、壁や戸を使わず部屋を間仕切るファクターとして活用しない手は無い。キッチンはシンプルにコーディネートし、同じ高さにデスクを造作。モルタルのステージがワークスペースのゾーンニングに一役買っている。ワークスペースの背面にリビングを、キッチン背面にベッドとウォークインクロゼットを配置。ウォークインクロゼットが空間に圧迫感を与えないよう、ここでも磨りガラスを用いた。
マンションは玄関や廊下、サニタリーに光が届かないプランが多くあり、この家もそうだった。まず、サニタリーを清潔感のある白でまとめ、ホテルライクな一体型にモデルチェンジ。サニタリーからこぼれる光がエントランスを優しく灯す効果を狙って、壁に磨りガラスを採用。空間の奥行き効果もバツグンだ。
高く抜いた天井の波板鉄板、ダークな無垢フローリング、モルタルのワークスペース、壁のグレーが無機質な雰囲気を醸し出す。