住んでおられたマンションの1階の空きテナントでネイルサロンをオープンされるという計画に参加させていただきました。契約者であるお父様が新聞広告で遊の存在を知り、お店を運営される娘様と一緒に訪ねてこられたのが最初の出会い。

開放的でありながらゲストがリラックスして施術を受けられるラグジュアリーな空間を理想とされており、希望にお応えしたのがこちらのお店になります。

ファサードは建物の雰囲気に調和するよう質感のある塗り壁で仕上げて優しいイメージに。向かって右手の受付がある面は大きな窓でオープンに、施術コーナーがある左手はスリット窓で控えめに、開放感とプライバシーの確保を両立させました。

店内も同様に、開放感とプライバシーを意識した空間になっています。ベッドと2つのシートで構成された3つの施術コーナーは緩く仕切って圧迫感が出ないように配慮。普通のカーテンだと息苦しく、ガラス張りだと視線が気になる方もおられるということでいろいろと調べていく中、ストリングカーテンに辿り着いて採用。ラグジュアリーさを損なわず遊び心も感じるプランとなりました。

他にも、床を張り分けで空間をゾーニングする工夫やアールの壁にマニュキュアボトルを並べるアイデアなども喜んでいただき、お手持ちのリトグラフのデザインに合わせて選んだパッチワークのソファも大変気に入っていただいています。