リノベーションは遊お客様の声CASE02 M様 page.3

もっと住みこなせるように

 家にはテレビもなければ、ソファもテーブルもありません。私は娯楽に興味がなく、生活すること自体が趣味と言ってもいいかもしれません。
 掃除機は使わず、箒で室内を掃除しています。シュロという木からつくられた国産の箒で、ネットに「在庫なし」と書かれていた商品をメーカーに頼み込んで取り寄せました。毎晩その箒を使ってフローリングを掃いていると、穏やかな気持ちになるのです。のんびりと掃除をしながら、「今度は鉢植えに人参の葉を植えようかしら」などと考えるのが至福のひとときです。

 老前整理を、気力のあるうちに。そんなふうに言うと、夢も希望もないけれど、この部屋で毎日を自由気ままに過ごすことで、私は心が整うし、いつ死んでもいいとすら思える。それくらい幸せなリフォームだったのです。

 リフォームにおいて大切なのは、ライフスタイルを住まいにどう反映するか、なのではないかと思います。間取りや設備のことを考えるのも重要かもしれませんが、たとえばモノが多いからと収納スペースを増やしても、結局そのスペースに合わせてモノは増え続け、モノに振り回されることになってしまいます。
 適材適所にモノを配置し、「きれい」ではなく「美しく」住まうこと。
 私は50歳を迎えるタイミングでリフォームをして、この先の人生について深く考えるようになりました。最初は「他人の家」みたいな感覚もありましたが、最近ようやく体に馴染んできています。もっともっと住みこなせるように、これからもこの家で考えを巡らせていきたいと思っています。