リノベーションは遊お客様の声CASE02 M様 page.2

自然素材・国産素材のみで

 暮らしをシンプルにするぶん、素材にはこだわりました。
 リフォームのきっかけにもなったリビングのフローリングには杉の無垢材を採用。キッチンとフリールームは栗の無垢材にし、統一感は持たせつつ少し雰囲気を変えました。壁には土佐産の漆喰を塗り、洗面器として信楽焼の器を置きました。また、火山の噴火によって生まれた高千穂シラスを利用した土間たたきや、黒竹の格子など、自然素材・国産素材のみを使用して空間を設えてもらいました。

 そんな私のわがままを快く受け入れ、私が想像もしなかった提案をしてくれたのが、プランナーの張(はり)さんです。彼女はじっくりと私の話を聴きながらショールームなどにも同行し、私のライフスタイルを深く理解しようと努めてくれました。
 ステンレスキッチンをオーダーでつくってくれるメーカーに行った際、杉のカウンター材をそこの社長に紹介されたのですが、その杉は「新月切り」だと教えられ、二人で盛り上がって即決で購入しました。新月切りというのは、冬の下弦の月から新月に至る1週間程度の期間に伐採される木のことで、丈夫で腐りづらいと言われています。

 無垢材に関していうと、油のシミ汚れはどうしても残ってしまいます。しかし、私が使用している油はオリーブオイルやココナッツオイルなど、すべて植物性のものなので、汚れてもそれほど気になりません。むしろそうしてできたシミを愛おしく思っているくらいです。今のところ無塗装のフローリングを楽しんでいますが、いずれは手を加えないといけないときが来るかもしれません。ただ、ヴィーガンとしては蜜蝋ワックスの使用には気が引けるので、米ぬかで磨こうかと画策しています。

ルールを決めて、ルールを楽しむ

 リビングのアールの壁は、大好きなバルセロナの街並みをヒントにしたもの。また、殺風景になりがちなバルコニー側、共用廊下側の窓の手前に太鼓ばりの障子を据えて、部屋の中にもう一つの部屋をつくりました。障子を閉めると、そこがマンションの一室であることをすっかり忘れてしまいます。

 間取りの動線については、玄関からリビングに入るルートのほかに、フリールームに入るルート、バックヤードにつながるルートがあります。このバックヤードにつながるルートが特に気に入っていて、私はいつもここを利用しています。洗濯機の前で着ていた服を脱ぎ、そのままバスルームへと直行するのです。そして、出かけるときはフリールームで服を着替え、そのまま玄関に出ます。

 モノを持たずモノを増やさない私にとって、「私服の制服化」はひとつのテーマ。数着の服を効率よく着回すために、この動線は理想の形と言えました。

 ちなみに、服はモノトーンで統一しています。モノトーンにしようと決めると、それ以外の色のものは迷わず捨てることができました。今後は素材をリネンに揃えようかと目論んでいて、リネンは洗いざらしのしわのある風合いでよければアイロンがけも不要なので、先日購入したアイロンも近々処分することになるのかなと思っています。

 そんなふうに私は、家の中のルールを決め、そのルールを楽しんでいます。まだまだモノは減らせると思っていますし、ある程度足したり引いたりしながら、暮らしをさらに洗練させていきたいですね。